卓球部員に捧げる試合での心得え27か条

日常

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卓球部員に捧げる試合での心得え27か条

卓球

小学校4年生から高校3年生まで卓球部でした。

卓球部員は、モテない。⇒はい。同意します。

知らない人からすると、地味に思えるんでしょうね(;__;)

これは、これからも変わらないと思います。

もっと輝かしいスポーツ種目の部活がありますからね。

サッカー、野球、バスケ・・・

まぁ、前置きは、これくらいで。本題に入りましょう。

僕が、中学生の時に教えてもらった教訓です。

一流選手の条件

  1. 自信家であること(自分はできるんだと信じて頑張れること)
  2. 粘り強いこと(一球、1分、1本…の大切さを知って練習していること)
  3. 負けず嫌いであること(負けた悔しさが誰より持てること)
  4. 研究熱心であること(なぜ?どうすれば?と考えて努力できる)
  5. 前向きな行動力があること(よいと思うことは真っ先に行動できること)

試合で最大限の力を引き出す27箇条

1. 試合前は基本をしっかりチェックせよ!

・・・基本ができていないと、試合は、ガタガタに崩れやすい。サーブ、レシーブ、主要打など、一球一球、打ち方の狂いをチェックしよう。最後は、「気持ち」・・・

2. 研究(卓球)ノートをじっくり読み返す!

・・・普段から研究ノートを作っておこう。試合分析の記録や先生からのアドバイスの記録、普段の課題、自分に必要な言葉・格言など。試合前日・試合の合間・アップの前に見直して、「心の準備」をしよう。

3. 風呂、爪、髪の毛、シューズで試合は決まる!

・・・試合前の重要な4つのカギに、風呂・爪・シューズに細心の注意を払う。

①長風呂をしない。・・・だるさや風邪の原因に!

②爪は切らない。切る場合も長めにする。普段から長すぎるのは、問題外。・・・グリップ感覚を保つため!

③急に新しいシューズにしない。必ず履き慣らしておく。

★その他、髪の毛や眉毛などで、マイナスイメージを作らない!

4. スペアラケット・ラバーを持ち歩け!

・・・万が一のことが、大事な試合ほど起きやすい。特にラバーは、試合当日に切れたり、裂けたりしたら大変。ラバーは、同じ色・厚さ・重さのものをできれば用意しておく。ラケットは、お金に余裕があるときに、もう一本用意しておき、定期的に練習で使っておこう。ハサミ・ラバーダインも用意しておこう。「備えあれば憂いなし。」

★大事な大会1週間前には、各自で必ず用具のチェックをしておこう!

5. 試合前の練習は、調子が悪くても気にするな!

・・・試合前から当日にかけて、調子が出ないということがよくある。試合への不安も重なり、ますます調子を落としがちになりやすい。試合前は、調子が悪い時は、逆に試合で調子が出ることが多いものだ。「あせらずに、やるべき練習をすることが大切」極端に練習量を増やしたり、減らしたりしないこと。明日になれば大丈夫。リラックスしてがんばろう。

6. 朝食は必ず取り、炭酸飲料は厳禁!

・・・試合開始3時間前には、起床。朝食を必ずとる。人間の体は、起床3時間を過ぎないとベストコンディションにならない。ましてや朝食抜きでは、力と気魂は出ない。試合の合間や練習時に炭酸飲料を飲むと、満腹感とだるさが増し、大切な食事がとれなくなることが多い。そのために、炭酸飲料を飲む選手は、長引いた試合や大きな大会では力を出せないことが多い。水分の取り方も勝敗に大きく影響するので注意したい。

7. 昼食のとり方が、勝敗の分かれ目!

・・・昼食の取り方に失敗すると、力は発揮できず、試合に負ける。大会では、決められた昼食時間は、ほとんどなく、意識していないと、とれなくなることもある。

<昼食のベストな取り方>

①試合の合間を利用して2~3回に分けて取る。

②試合までの時間が十分にある時以外は、一度でおなか一杯に食べない。

③ご飯なら小さいおにぎりを数個、パンなら分けて食べやすいものを用意する。

④時間がない時は、バナナや栄養補充食等を用意して食べる。絶対水分だけにならないようにする。

8. 相手の弱点を見つけ、戦術に役立てろ!

・・・卓球は、インサイドワーク(頭脳的作戦)が特に重要なスポーツ真正面から戦えば、互角または自分が不利な選手に対しても、相手の弱点を見抜き、それを踏まえて戦えば、勝利を手にすることもできる。

<試合を有利に進めるために>

⇒相手の弱点を徹底的に攻める。相手の得意技をできるだけ防ぐことにより、自分により有利な試合展開をつくることができる。

<弱点が隠れている所>

①コース(フォア・ミドル・バック)

②コースの組み合わせ(フォアからバック・ミドルへ、バックからフォア・ミドルへ)

③ボールの長短

④フットワークの面

⑤技術的な面(レシーブの特徴、ブロック・つっつきなどのつなぎ、対ドライブ、台上処理等)

⑥精神面(強気、弱気、あせり、ねばり等)

⑦体力面(フットワーク、持久力、暑さへの対応、等)

9. 中・高校生の以外な弱点は、フォア側のボール!

・・・ある程度鍛えられた選手は、バック側が安定し強いことが多い。反面、フォア側は、強打があるが、安定性に欠けることも多い。特に連続フォアに回した時、もろい選手がかなりいる。特に、すぐバックに構える選手には、フォア側を狙いたい。相手は、どちら側に、より意識が行っているかが分かると、より有利に試合を展開できるはずだ。

10. 早い時期に思い切ってエースボールで勝負せよ!

・・・後悔しないように、できるだけ早めに思い切った勝負をしかける勇気が必要である。勝負をしかけるのは、自分の一番自信のあるエースボールですること。たとえミスしても、決して消極的にならずにプレーできるのがエースボールである。早めにエースボールで勝負し、「先手必勝」をねらおう。

・カットマン・・・流れをつくる攻撃・変化カット等。

・ショートマン・・・サーブからの三球目攻撃。プッシュ攻撃等。

11. サーブをガツンといかれた(レシーブされた)ときは、慌てずマイペースを保て!

・・・得意なサーブをいきなりガツンとやられて、自信喪失してしまうことがある。試合では、緊張から、いつもと違う甘いボールが出てしまっていることが多い。ガツンとやられた時こそ、リラックスして、コースを狙って鋭いサーブを出すことを心がけよう。

12. レシーブの構えを早くせよ!

・・・レシーブの構えが遅い選手ほど、サーバーに余裕を与え、不意をつくサーブ、よく変化したサーブを出すことが可能になり、構えが遅い選手は不利になることが多い。早く構えると、心に余裕もでき、相手の心理を読むことも可能なる。相手のサーブのインパクトの瞬間を観察する余裕も持てるものである。

13. 失点したときこそヨシ!! と気合いを入れろ!

・・・誰でも、勝っているときは、自然に元気があり、気魂のこもったプレーをしているものである。が、守備にまわり負けているときは、声もなく、気魂を感じられないことは多い。負けているときこそ、次のことを心掛けたい。

①絶対挽回するぞ!

②一本取られたらとり返すぞ!

③もとめて挽回するのではなく、一本一本挽回していこう!

④絶対あきらめずに、試合を投げないぞ!

⑤我慢していれば、必ずチャンスはやってくる!

と心に思い、声に出し、最後まで気魂をこめてプレーしよう。前半の5点6点差が逆転されることは、よくあることである。

14. 1セット目を楽勝した時こそ危ないことを忘れるな!

・・・1セット目の楽勝には、相手の過度な緊張によって実力が出し切れていない場合が多い。そして、だんだんと緊張もとれ、実力を発揮し始め、逆に自分は、「こんなはずはないのに・・・」とだんだんと消極的になり逆転をゆるすことが多い。1セット目の楽勝は相手の実力と思わず、油断せずより慎重な試合運びを心掛けることが大切である。

15. 勝ち急ぐな、間を取ってプレーせよ!

・・・勝利を目前にすると、ついペースが早くなり、プレーも雑で大味なものになることが多い。その結果連続失点をして、相手を元気づけ逆転をゆるす場合が多い。絶対に勝ち急がないことが大切である。つまり、今までのペースを崩さず、一本一本を確実にとりにこうということである。しっかり間を取り、余裕をもって戦いたい。

16. 相手の目から絶対に目をそらすな!

・・・「気魂を目に出せ!」勝負において精神面でもっとも重要なのが、「気魂」である。その気魂がもっとも出る場所が、「目」である。気魂を前面に押し出した目で、相手を圧倒しよう。

「相手の目を見て、心の中を読め!」目には、その人の心の状態が現れる。弱気なのか、強気なのか、迷っているのか・・・等、見ぬきながら自分の気持ちをより高めていくようにしよう。

17. 苦労して勝つことを考えよ!

・・・「楽に勝たせてくれる相手はいない」相手も勝とうとしているのだから、楽に勝てるわけがない。楽に勝とうと思えば、無理をせず、より安全に入れようとすることが多くなり、勝負に大切な勇気などが出なくなってしまう。

「試合は、苦労して勝のが当たり前だと思え!」苦労に苦労を重ねてこそ、一本がとれるのであり、そうした一本一本の積み重ねが勝利に結びつくのである。

18. 気力・気魂では相手に絶対負けるな!

・・・試合は技術のみで戦うのではない。それにプラスして気力・気魂・戦術等で戦うのである。特に、小中学生ほど、気力・気魂は大切である。技術では相手に劣るものの、気力と体力がまさっていれば、そこから突破口が見つかり、試合の流れが自分の方にくることも少なくない。技術的に上位の選手が下位の選手に負ける原因の多くは気魂不足である。「絶対勝ってやる!」という意欲・気魂をもった選手が活躍していくものである。

19. アドバイザーは、できるだけひとりにせよ!

・・・試合中にアドバイスを受ける人は一人がベスト。何人もの人からアドバイスを受け、選手自身が迷って混乱しては、自滅に繋がってしまう。普段の練習等の時のアドバイスも、受けたことは、必ずいつも見てくれている監督やコーチに報告しよう。

20. スタンドプレーする選手や感情(落胆の感情)を出しやすい選手は、まず勝ち抜けない!

・・・「スタンドプレーは、自分のペースを狂わせる」楽勝気分から観客を意識したスタンドプレーをした選手が、すっかり自分のリズムをくずし、結局逆転負けを喫した。かっこをつけてハデなことをしたり、普段あまりやらないことをしようとすることは、自分のペースをくずすことにつながるものである。また、ミスに対して落胆の感情を出す選手も一旦流れが相手にいくと、どんどん崩れていくことが多い。

「ファインプレーは必死さの中から生まれる」試合は常に苦しいものである。その必死さのプレーの中から出るものがファインプレーであり、スタンドプレーとは質が違うものである。ミスからすぐに心を切り替え、平常心をもって戦うことが大切である。

21. 応援を味方につければ、グッと戦いやすくなる!

・・・「応援は心強い味方になる!」試合は自分ひとりで戦うものだが、応援は大変心強く勇気がわくものである。ぜひ、応援してくれる人たちと心を合わせて試合にのぞもう。

試合中は、「自分を応援してくれている人たちのためにも頑張るぞ」という気持ちで戦う。試合の合間に応援者の方を横目でみて、心の糸を張る。監督やアドバイザーの目を時折見て心を落ち着かせる。時々応援者の方を向いてガッツポーズをとろう。

22. 常に教わる気持ちで試合にのぞめ!

・・・通算6回の全日本チャンピオンで、元世界チャンピオンにもなった長谷川信彦選手は常に「自分は新人なんだ、相手に教えてもらうのだ」と自分に言い聞かせて試合にのぞんだという。もし、自分がチャンピオンなんだ、という気持ちで試合にのぞんだとしたら、6度ものタイトル奪取は決してできなかったろう、とも言っている。このような考え方は、大変参考になる。

「相手を尊敬し、教えてもらうという気持ち」と、「自分はチャレンジャーだという気持ち」で試合にのぞみたい。

23. こんな方法で気持ちを落ち着かせろ!

・・・試合前は、緊張し気持ちが高ぶるのは当然だ。しかし、少しでも、気持ちを落ち着かせて試合にのぞみたい。そのためにも、試合前は、

①卓球ノートの見直し

②一人になって黙想し

③自分を応援してくれている人のことを考える

等を行い、少しでも気持ちを落ち着かせよう。そして、十分にウォーミングアップをしてのぞもう。

24. 思うようにいかなくても表情に出すな!

・・・「相手に、表情で心理(特に焦りや不安等)を読み取られないようにしよう」試合では、相手も勝とうとしている以上、自分の思い通りにいかないのが当然である。そんな時に、いちいち不貞腐れたり、投げやりな態度をとるようでは、試合にはまず勝てないだろう。そいった感情は、かえって相手につけこまれるだけである。逆に不利な状況でもポーカーフェイスで自信ある態度でのぞまれると、相手にとっては、大変不気味さを感じ、逆に不安にさせるものである。普段の練習から心掛けたい。

25. これが最後の試合だと思って戦え!

・・・「先のことばかりにとらわれすぎて足元をすくわれるな。」試合では、何が起こるかわからないのが常である。先のことばかりにとらわれずに1試合、1試合を大切に戦うことが重要だ。特に1回戦目から引き締めた戦いを心掛けたい。

「すべての力を、その試合に出しきれ。」これは最後の試合だと思って、その試合に力を出し惜しみせず、常にベストの力で戦おう。

26. 大会のときは、会場内でうろうろするな!

・・・試合会場は、社交場ではない。試合は、コートの中だけではない。朝、目を覚ましたときから始まっているのである。また、会場においても、常に気持ちをつくり、体の準備を心掛けたい。うろうろして、他校の知っている選手をつかまえては、談笑している選手のほとんどが1・2回戦で敗退していくことが多いものである。

「試合会場に着いたら、まず試合に勝つためのやるべきことをやろう」

27. 試合をしていない時こそ、勝つための情報を収集しよう!

・・・対戦相手や対戦チームの戦い方を研究することは、勝つための大切な条件である。どんなに素質のある選手も卓球に対する研究心のない選手は一流にはなれない。自分が負けた選手やチームの観戦から次の対戦に向けての情報や自分の課題を見つけることが大切である。練習においても大会から得た情報や課題を生かして行うことが大切である。